吉備津神社のお祭りは「御供殿」から始まります。「御供殿」とは、回廊の途中にある建物で、神殿に供える御掛盤など色々な品物を事前に用意し保管してある建物です。
このお祭りのまず最初は、御供殿のすぐ隣にある「本宮社」に、平膳七つが運ばれることから始められます。本宮社(正宮相殿)とは、『吉備津神社記』には、
1、孝霊天皇
2、千々速比売命
3、倭迹々日百襲姫命
4、日子刺肩別命
5、倭迹々日稚屋媛命
6、彦狭島命
7、若日子建吉備津日子命
の七柱の神々がお祭りされている社だとあります。七柱、即ち、大吉備津彦命の父君とその兄弟たちなのです。この神々にまず最初にお供えものが捧げられ、祭り本番が始まります。
さて、それから、いよいよ、このお祭りのクライマックスです。
長い回廊を通り、神殿にお供えものを奉る本番の長い長い行列が始まるのです。約2時間の絵巻物を見るような豪華絢爛たる、他に例を見ないお祭りです。
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